オピオイドと腰痛についての雑談
さて、今日のネタは…ということでこのブログを書くようになって気づいたのだが、麻薬系のネタは、肯定的にも否定的にもウケがいいみたい。ほんとみなさんお好きだねという感じだ。酒も飲まなくなってしまった私にしてみるとそのあたりのことは感性としてはわからんのだが、どうやら、麻薬好き関係にはオタクというかマニアというか、多少なりとも実践もあるのだけど、とにかく知識を誇りたい一群の人がいるようだ。70年代のドラッグカルチャーの生き残りなのかもしれない。そのあたりの知識の生息はもう少しジャーナリズムで追及されていいのではないかとも思う。すでに昔の話になりつつあるが、オウム真理教については、どうしてもサリン毒ガス殺人狂集団みたいな話で定着しつつあるが、彼らは実にドラッグな人々だった。内部で使っていたのはMDMAや2CBあたりではないかと思うが、そのあたりをきちんと調べた文書は見たことがない。警察じゃ無理なんだろうなとは思うが。
で、話はロイターヘルスで紹介されていた'Journal of Pain and Symptom Management, October 2003.'(参照)に載るオピオイドの記事についてだ。前回ヴァイコディン(Vicodin)について書いたときも、さーてオピオイドをなんて訳すかなと思った。ある程度誤解されてもいっかぁと割り切ってあえて用語を外したのだが、そのあたりで「オメー無知」と思った人もいるだろう。そういえば字引を引き忘れたで引いてみると「オピオイド。アヘンに似た作用をもつ合成麻酔薬」とある。それで間違いないので、業界通り「オピオイド」としておくか。ちなみにオピオイドをぐぐってみると、「分娩時除痛のための筋注オピオイドの種類」(参照)てなものがひっかかった。そういえば、日本の分娩っていうのは異常だね。痛ませるし、体を切るし…これこそフェミニズムがなんとかせーよと思うのだが、日本のフェミってこうした問題は扱わないね。だもんで新興宗教のような分娩が流行る(参照)。この先まで言うとお馬鹿さんの無意味な反論を招きそうなのでやめとくけど、出産回りの知識のドツボはなんだかなだな。
最近私のところに来るスパムもまだまだヴァイコディンが多い。チンコをでかくしよう、ガールがお待ちかね、オメーの借金棒引きにしてやるぜに並ぶ。オピオイドがブームという印象もある。さーて、当のネタはなにかというと、オピオイドの利用でも脳の機能は損なわれないという研究成果が出たのだ。それどころか、脳機能が改善しているらしい。まさかね。それじゃ困るよね、うふふ、ってなものだが、もちろん、そうした書き方はジャーナリズムであって、限定は付く。
この手の研究にありがちなのだが、対象者は144人と少ない。患者は'chronic low back pain'。ええい「腰痛持ち」と訳してしまおう。処方はおなじみの'oxycodone plus acetaminophen or with a fentanyl patch'、前半は「ヴァイコディン」と訳そう。'fentanyl patch'はデュロテップだが、この話は割愛。それで、90日後別の処方に切り替えたて比較したが、脳機能に問題なしと出た。むしろ、切り替え後16-25%の患者は脳機能が劣化したようだ。なぜか、について、研究者は、苦痛が減ったからでしょ、としている。なるほどねであるな。そして、当然のことならが、この結果について個人差の問題を含めて、単純に扱わないように注意を促しているというわけで、私のブログなど以ての外か、ま、私もオピオイドを薦めるわけじゃないからね。
さーて、ネタはこれで終わりなのだが、思うに、ちとヤバイ意見だが、苦痛には精神的な苦痛も含まれるのだろうから、そうした面で、オピオイドの効果というのはありそうな気がする。また、以前から言われていたことだが、今回の結果だけで言うわけではないが、「麻薬しますか人間やめますか」はジョークになっていくだろう。日本の社会もきちんと考えたほうがいい。
もう一点は、腰痛についてだ。ぎっくり腰って言っていいだろうか。私も経験があるが、高橋源一郎ではないが、30歳そこそこでなった。一生続くぜと回りに脅かされたものだ。その年代の若い人に多いようだ。個人的な観察によれば、Webデザイナーに多いんじゃないかって気がするが、どうだろう。いずれにせよ、激痛だ。あれが慢性化するとつらいだろうなと思う。日本だと、OTCでインドメタシンの貼り薬が急速に普及しているが、無知を告白するが海外での利用は見たことがない。安全性が高いのだろうか。
先日たままたあるある大辞典を見たら「プチヘルニア」というのをやっていた。小さなヘルニアが腰痛や足のしびれをもたらすという話だ。阿呆かとも思ったが、専門医からの苦情はないようだ。
またしても話はまとまらないが、これで終わり、じゃなんなので、腰痛のあるかたは日本ではオピオイドが使えないので、インドメタシンの貼り薬でしょうかね。夏樹静子ではないが、腰痛は心理的な問題もからんでいるので、心の問題も重要でしょう、ってリラックスとか癒しとかじゃなくて、人生を思いっきり方向転換するっていうのが心理問題の解決ですね、大人の常識としてですね。
追記1
同日。上記内容とまったく関係ない話だが、キルビルのGOGO夕張の話題で「似非と現実の日記」id:yasai:20031029に「アメリカでマッハGoGoGoが大々的に流行ったなんて話は聞かないし。」とあって、あれれ? Speed Racerはアメリカで大流行でしたよ。
同日。追記を書いたせいなのか、「似非と現実の日記」に追記がありました。影響した? ま、悪く思わないでね。
| 固定リンク
「社会」カテゴリの記事
- LGBTが子供を育てられる社会を(2018.07.25)
- 誰かと一緒に死にたいけど恋ではない何かについて(2018.07.16)
- 江戸川区ツイッター集団自殺事件で思ったこと(2018.07.15)
- 「平成30年7月豪雨」災害で思ったこと(2018.07.13)
- 文部科学省前局長佐野太容疑者は無罪だろうか?(2018.07.11)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント