幼い子供のいる家庭に必須のアセトアミノフェン
今日は新聞休刊日。毒づくネタもなく、地震もまだなので平穏だ。書くこともなにもない…では面白くないですね。といってさして面白いネタがあるわけでもないが、最近になって漫画『ブラックジャックによろしく』をはじめて読んだので、その関連で思ったことをちょっと書いておこう。
神罰 |
ブラックジャックによろしく |
気になったのは小児科医療の話のところで、夜間に駆け込む子供の話だ。実態が、あーであることは知っているが、それにしても、なぜ日本の家庭にはアセアミノフェン100mgがないのだろうか。
アセトアミノフェンときいてぴんと来こない人もいるかもしれない。欧米では標準的な解熱鎮痛剤だ。が、日本人はほんとこれを使ってないね。アスピリンもそれほど使わない。代わりにけっこう変なといっては語弊があるが鎮痛剤のOTCを飲んでいる。家庭の常備薬っていうのは昭和40年代からあまり変わっていないのではないか。しかも、家庭の文化で定着しているようでもある。ま、薬などあまり使わないに超したことはないのだが、有効性のあるものを選んで常備しておけば、いざというときの助けにはなる。特に、アセトアミノフェンだ。子供のいる家庭なら座薬タイプ100mgが2つあればいい。大人向けの沈痛解熱用には、別に宣伝するわけでもないが、タイレノールがスタンダード。でも、やや量が多めなので、アスピリンを含まないアセトアミノフェン成分の小児用バッファリンを大人が多めに飲んでいいだろう(くれぐれも成分を確認のこと)。
とま、アセトアミノフェンについてこれ以上、こんな不正確な情報提供のブログに書くべき内容でもないので、小さい子供のいる人はこちらの「解熱剤とひきつけ止めの使い方」(参照)をご覧下さい。というか、大人というのは子供を守るべき存在なので、誰でもこのことは常識で知っておいて欲しい。米国の育児書などには記載されている(日本の育児書や妊婦向けの書物は実用的ではない)。こうした知識で子供の夜間の救急患者が救えるというものではない(参照)。が、緊急の状況によっては役立つこともあるはずだ。
ついでに『ブラックジャックによろしく』でも小児科医療の問題が取り上げられていたが、問題は構造的だ。医者の卵の負担を重くするのは必ずしもいいとはいえないが、WHOでは小児学科の学習時間は300時間が提唱されているのに、日本の現状はその半分。日本の医学は小児科を重視していない。それを放置している日本の構造自体、実は子供を大切なんかしていないという証拠でもある。
| 固定リンク
「生活」カテゴリの記事
- 一人暮らしのキッチン用具(2018.03.15)
- 電子レンジでお茶とか(2018.03.12)
- 最近の文房具屋さんのこと(2016.02.05)
- Chromebookを買って変わったこと(2016.01.22)
- アベノミクスでミートソース缶が減量したのか?(2015.04.09)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
アセトアミノフェン座薬タイプ100mgは薬局で変えますか?
胃の調子が悪いときに歯が急に痛み出して困りました。座薬タイプがあればたすかっていたと思います。
投稿: やまんば@糖尿病 | 2012.08.18 22:12