チェチェン紛争に対処しようがない
朝日新聞の社説に「チェチェン――この流血を見過ごすな」として、チェチェン紛争が言及されていた。今、なぜ?という思いとともに、この問題の複雑さに目をつぶりたくなる自分が想起されてなさけない。毎度ながら、朝日新聞はのんきなものだ。
プーチン大統領はこうした現実に目を向け、ロシア軍による人権侵害や過剰な武力行使を止め、違反者を厳正に処分すべきである。一方、独立派は無差別テロを完全に放棄し、過激派と絶縁することから始めなければならない。
まったく、あんたって何様? さらに何様はこうおっしゃる。
そうした過程を経て、独立派を含むチェチェン側とロシア政府が、永続的な和平と復興について話し合う場を作り上げていくべきだろう。
幼稚な理想論だと笑いのめして終わりにするわけにはいかないだろう。「永続的な和平」にはロシアがチェチェンの独立を認めるという含みがある。それこそがロシアが絶対に認めないものだ。朝日新聞はなぜそこまでチェチェン独立を夢みるのか、親ソ連意識がロシアへの敵意になっているのか、単に安穏とした日本に血なまぐさいコラムを投げかけたいだけなのか。
朝日新聞のように「私は平和を求める」という偽善に陥るよりは、民族紛争は当事者が最後まで争えばいいと諦めるほうがましなのではないか。平和は望ましいが、そのために国際関係を巻き込ませるだけの利益の動機付けはもっと恐ろしい結果になるだけだ。
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