2019.12.07

『誰も寝てはならぬ(Nessun dorma)』の試訳

 最近、歌に凝っていてテノールを試みているが、その音域で、Nessun dormaが歌えそうな気分になってきたので、意味の確認のために試訳してみた。

 わからないところがいくつかある。
 冒頭の、Nessunは、Nessunoの別の形、というのは、イタリア語講座を受講しているときに、ネイティブから聞いた。
 "noi dovrem, ahimè, morir, morir !"のところの、dovremは、dovremmoだろうと思う。
 "il mio bacio scioglierà il silenzio che ti fa mia."だが、che は、il mio bacioを受けているのではないか。
 といったふうな疑問を抱えつつ。

誰も寝てはならぬ(Nessun dorma)

Nessun dorma !
Nessun dorma !
Tu pure, o Principessa,
nella tua fredda stanza
guardi le stelle
che tremano d'amore e di speranza...

誰も寝てはいけない!
誰も寝てはいけない!
お前さえも、お姫様、
冷えた部屋のなかで
星々を見なさい
それは愛と希望で震えている

Ma il mio mistero è chiuso in me,
il nome mio nessun saprà !
No, no, sulla tua bocca lo dirò,
quando la luce splenderà!
Ed il mio bacio scioglierà
il silenzio che ti fa mia.

しかし私の秘密は私の中に閉じている
私の名前は誰も知ることがないだろう
いや、お前の口の上に私はそれを語るだろう
その光が輝くだろうときに
そして私の口が沈黙を解くとき
それでお前は私のものとなる

[coro]
Il nome suo nessun saprà...
E noi dovrem, ahimè, morir, morir!

彼の名前は誰も知ることがないだろう
そして私たちは、ああ、死ななければならないだろう

Dilegua, o notte !
Tramontate, stelle !
Tramontate, stelle !
All'alba vincerò !
Vincerò !
Vincerò !

消え去れ、夜よ
沈め、星よ
夜明けには私が勝つだろう
私が勝つだろう
私が勝つだろう

 

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スコット・ジョプリン(Scott Joplin)のこと

 先月あたりからまたピアノの練習を始めた。以前もやっていた。そのときは、ピアノを弾くというのは、組織的な指の運動なのだから、行動分析学的にイルカに芸でも教えるように運指をインストラクトしていけば弾けるようになるのではないか、と、やってみてそれなりにできた。が、弾かないでいると忘れた。そもそもが、この方法だと、曲を一つ一つ分解しているので、音楽っぽくない。やはり、ピアノというのはそれなりに練習体系があるのだろううんぬんとかやっているうちに、課題曲に「メープルリーフ」というのが出てきた。一通り滑らかな運指をやったあとの課題なのか、音のジャンプやシンコペーションのタイミングが難しい。だから運指の練習曲なんだろうと思っていたが、あれ、この曲聞いたことある。「メープルリーフ」?
 というわけで、「メープルリーフ」でぐぐってみると、それらしき情報は出てこない。そりゃ、「楓の葉」というだけのことだからな。Wikipediaを引いてみてもさして情報はなし、おっと、日本語のWikipedia見てるんじゃねーよ。と英語にあたると、英語のほうのMusicに「"Maple Leaf Rag", a ragtime piece by Scott Joplin」とある。で、「メープルリーフ」というのは、"Maple Leaf Rag"のことかと見ていくと、こっちから日本語のWikipediaの項目がある。が、大した内容はなし。で、ここから英語の項目に移ると、しっかり記述がある。
 気になったのは、"The ragtime revival of the 1970s brought it back to mainstream public notice once again." である。70年代というと、僕が洋楽ばっか聞いていた中学生のころだ。70年のビルボードにも上がっている。僕が聞いたのもその頃だったのではないか。と、連想していて思い当たるのは、映画『スティング』(The Sting)である。1973年の公開だった。僕も高校生のときに見ている。この映画の主題歌、「ジ・エンターテイナー」(The Entertainer)が、「メープルリーフ」と同じく、スコット・ジョプリン(Scott Joplin)だった。へーと思った。古い曲だったのか。それっぽく当時に作ったのだと思っていた。かくして、お恥ずかしながら、スコット・ジョプリンについて知らなかった。いや、カルチャーラジオ・芸術その魅力で『アメリカン・ミュージックの系譜』全13回を聞いたのであったはずだが、失念していた。見直していくと、『スコット・ジョプリン 真実のラグタイム』という書籍を発見。機会があったら読んでみよう。
 日本語のWikipediaでも「スコット・ジョプリン」の項目は充実している。ので、ここに再録的な情報を書くこともないだろう。偉大な作曲家でもあり、時代の偉人でもあることはすぐにわかる。
 スコット・ジョプリンにはオペラ "Treemonisha" 、"Reflection Rag"もあるらしい。YouTubeに断片があるが、いつか聞いてみたい。

  

 

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