2019.09.14

千葉県の広域停電と過疎地域

 台風15号の影響による千葉県での広域停電の状況を報道社による地図で見ていくと、概ね、台風の軌跡をなぞっていることがわかるが、過疎地域を浮かび上がらせたような印象もあったので、過疎について考えるきっかけにもなった。
 千葉県での停電復旧が遅れている理由は、想定外の被害であっ たということだろう。地形が複雑なことや樹木倒壊による交通の遮断なども復旧の妨げになっている。過疎そのものが影響したとは言えないだろう。だが、過疎地域の災害対策はどのようにあるべきかは今後も問われるだろう。過疎であれ、人が居住する地域であれば、水道と電気のサービスは欠かせない。が、その災害時のレジリエンスをサービスに含めたとき、公費とのバランスは問われてしまうし、なにより、地方自治体に十分な資金はないだろう。この問題に簡易な解答はないように思われる。
 関連して関東地域での過疎の状態を見ておこう。平成28年の総務省『過疎関係市町村都道府県別分布図』より。

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 過疎の定義(過疎地域自立促進特別措置法)といった詳しい説明は抜きにしても、南房総が過疎地域であることは見て取れる。そして、この地域に人が多数住んでいない場合、どのように都市部との交通や生活物資、災害時対応のロジスティクスは問われる。というか、今回の災害で問われることになった。おそらく地方自治体では税収などの面で対応はすでに限界にあるのではないか。
 県側の平成30年の人口密度の発表では次のようになっている。
Ch30
 白塗りの部分が過疎に近い。が、過疎とまでは言えないが網点の地域でも1km平方に1000人未満で、どちらかというと閑散とした地域という印象はある。これが平成15年だとこう。
Ch15
 15年も昔の状態だが、この間、人口縮小の日本でこの地域だけ大きな人口増加があったとも思えないので、実態は現状とあまり変わらないのではないだろうか。その上でこの地図を見てわかるのは、まず、市町村統合前であること。千葉県側というより国の施策ではあるが、この間にだいぶ、市町村統合を行った。これは地域の公共サービスを強化する意味合いもあっただろう。
 次にわかるのは、実質色塗り以外は、1km平方に1000人未満であること。やや語弊のある言い方になるが、濃い色が付いて色分けされている部分が首都圏に含まれる千葉県であり、薄く表示されているところが閑散とした千葉県である。印象では、同じ県でありながら、異なる地域が合体しているようにも見える。ただ、この件については、東京都も同じで、先の関東の過疎地図でもわかるが奥多摩は過疎地域である。だいたい、拝島より西は同じ東京都とは思えないほど閑散としている印象がある。余談だが、田無市が改名して西東京市となったが、あのあたりが、東京というときの西の地域なのだろう。
 千葉県に比べると、埼玉県のほうが閑散としていてもその落差は少ないように見えるし、その状況は茨城県から栃木県に連続しているようにも思う。また、西伊豆が房総のように例外的な過疎地域ではあるが、太平洋側は概ねなだらかに連続している。
 というところで日本全体を見ると、次のようになっている。

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 この日本の過疎の状況を見て、そんなことは知っていたさという人が多いだろうが、それでも改めて見直すといろいろ考えさせられる。北方領土のように政治の話題にすると熱心な議論がわきたつが、それがなければ北海道はほぼ全域が過疎地域になりつつある。この国土をどう維持していったらいいのだろうか。四国と山陰、九州と紀州も似たような状況にある。言葉狩りで消えてしまった「裏日本」もこの地図からは見て取れる。
 千葉県での市町村統合を見たが、同様に今後は日本全体で、県の再統合が必要になるだろう。大阪「都」が話題になるが、日本の課題としては、県以下の行政区のようなものも必要になるだろう。国会議員の割当は人口比へと向かっているが、それ以前の地方自治体の統合が重要なのではないか。
 そしてなにより、今回の千葉県の広域停電でも想起されたがこうした地域での自然災害とその復旧はどうあるべきなのか、単に公共投資の問題に還元するのではなく、なんらか、日本のグランドデザインが必要になるようにも思う。すでにあるのかもしれないが、私は知らない。そして、なんとなく思うのだが、この状況はおそらく放置され、災害ごとにメディアの映像で賑わい、一過的に忘れられていくのではないだろうか。

 

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2019.09.13

アレクサの子が便利 小型Bluetoothスピーカー

 すでに別記事で書いたが、私は、グーグルホームとアレクサ2台、都合3台のAIスピーカーを使っている。もともとこの手の玩具が好きなせいもあるし、それなりに使い分けはしている。グーグルホームは最初から使っていたし、聞き取り能力と応答が簡素なので、普通にAIスピーカーとして使っている。アレクサの1台はエコーショーで、つまり、基本時計である。オーナーは妻である。もう1台はエコードットでAIスピーカーというよりは、Fire TVの補助や何気ない音楽、それとアクティビティをカスタマイズしていろいろ使っている。Kindleの朗読も気に入っている。というわけで、それなりの使い分けである。が、エコードットが便利なのだが、これが室内でポータブルだともっと便利かなと思うようになった。
 キッチンで作業しているときや、エコーから少し離れているとき、あるいは、あまり部屋に響くほどでもない音量で朗読をさせるときなど、ポータブな、さらに小型のエコーがあるといいなと思う。そうだ。それだ。専属のブルートゥーススピーカーがあったらいいだろう。と思いついた。アレクサの子というか、エコーの子を作るわけである。
 で、これにした。

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 デザイン的にもエコーの子という感じがする。かわいい。バッテリーの保ちは公称4時間らしい。もうちょっとほしいところだが、サイズがでかくなるとかわいくない。音は、まず意外に出る。音質は、悪くないといったころか。通信規格はBluetooth 4.2でやや古い。電力消費と飛ぶ距離はそれほど期待できないが、使ってみて、さほど問題ない。早速、キッチンで使ってみたが、いい感じである。朗読もソファーの横から聞こえるとなにか落ち着く。音というのは、意外と身近にあるとよいものだなと気がつく。ポケットに入れて部屋をうろうろしても問題ない。防水は期待できないが、水をかけなければいいだろうし、防水を考えるならビニール袋に入れてばいい。
 最初からエコーの子に専属的に設定しているので、操作はやたらと簡単。最初にエコーで音を流して、これでいいかという状態で、この子エコーの電源を押す。そもそも電源ボタンしか付いてない。すると、音がこっちに切り替わる。残念ながら、操作はエコー本体で行う。
 アレクサやエコーの外部スピーカーというと、もっと良質な音のスピーカーと考えがちだが、こういうのも悪くないなと思った。というか、この手のAIスピーカーはAC電源に固定されていて使いにくいから、他はポータブルな子にしたほうが便利だ。

 

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